こんにちは、パソコン&コンピュータのきくちはじめ工房です。
先日「WD SSD Green 120GB (第2世代)」を試しに購入したため、
簡易レビュー+ベンチマークをお届けします。
■目次
1.はじめに
1.1. SSD交換の経緯
1.2. WD SSD を選択する前に読むと参考になる記事
1.3. 今回選択したのは 2世代目の SSD Green
1.4. 外観チェック
2.ベンチマーク(簡易)
2.1. 外付けケース(玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」) USB3.0接続時
2.2. 内蔵 SATA接続時
3.初期不良確認の方法
3.1. HDDの場合は「DLGDIAG」、SSDの場合は「WD SSD Dashboard」
3.2. ベンチマーク実行時の注意
3.3. 温度について
4. まとめ(この製品はこんな方にオススメ)
■本文
1.はじめに
1.1. SSD交換の経緯
サブPCは社内部品事情で比較的頻繁にHDD/SSDを入れ替えています。
作業前はHDDでしたが、動作速度の遅さにイライラすることが増えていました。
仕事柄、お客様から「安くていいSSDはない?」と聞かれることが多いため、
(自分のメインPC用には「WD SSD Blue」だと思いながら)
安いSSDに対する要望も一定数あることから、
試しにサブPC用に廉価版の「WD SSD Green」を買って試してみました。
1.2. WD SSD を選択する前に読むと参考になる記事
AKIBA PC Hotline! 2017年9月25日記事:
SSDもカラーで選ぶ、3色展開のWestern Digital製SSDの選び方
⇒ Blue と Green の違いや、Green は何を削ってコストを下げているか?等をメーカーが解説してくれています。
AKIBA PC Hotline! 2016年9月20日記事:
「用途で選ぶHDD」5色のWDシリーズを全解説、「色分けのルーツ」も聞いてみた
⇒ こちらは WD HDD に関する記事
1.3. 今回選択したのは 2世代目の SSD Green
価格.com > SSD >
詳細スペック検索 にて次の条件
・メーカー:WESTERN DIGITAL
・容量:120GB
・規格サイズ:2.5インチ
・インターフェイス:Serial ATA 6Gb/s
・設置タイプ:内蔵
で検索すると2つヒットします。
WD Green WDS120G2G0A
WD Green WDS120G1G0A
型番から推測できる通り、上が第2世代製品、下が第1世代製品です。
今回購入してレビューしているのは、第2世代製品「WDS120G2G0A」です。
1.4. 外観チェック
■第一印象 「(重量が)軽い!」
スペックシート を確認したところ、重量は「32.1g ± 0.5g」だそう。
これまでに使用したSSDの重量まではメモしていませんが、体感的には「半分」くらい。
参考:2010年に購入した
「SSDN-ST64H」(東芝)は「56g」。
■第二印象 「プラ筐体 → ノックしたらポコポコする」(苦笑)
動画でないので触感はお伝えできないのですが、
今まで購入してきた SSD は(覚えている限りでは)すべて金属筐体だったので、
プラスチック筐体のSSDは今回が初めてでした。
廉価版ということで、性能面だけでなく、製造面でも廉価仕様でした。
2.ベンチマーク(簡易)
定番ベンチマーク「CrystalDiskMark」の結果のみ貼り付けておきます。
2.1. 外付けケース(玄人志向「KURO-DACHI/CLONE/U3」) USB3.0接続時
2.2. 内蔵 SATA接続時
3.初期不良確認の方法
3.1. WD HDD では「DLGDIAG」を使うが、WD SSD では「WD SSD Dashboard」を使う
Windows用Data Lifeguard Diagnostic ダウンロードページ
から
「DLGDIAG」のリリースノートを開くと、冒頭に
と書いてあります。
従って、SSDでは「DLGDIAG」ではなく「WD SSD Dashboard」を使いましょう。
WD SSDダッシュボード
【補足】
WD SSD のファームウェアはサイト上で公開されていませんが
(WDサポートに確認済み)
「WD SSD Dashboard」経由でファームウェアをアップデートできます。
3.2. ベンチマーク実行時の注意
SSD は HDD と違って「総書込量(TBW)」という仕様(制限)があります。
※「書き換え回数の上限」的な表現のところもあるようです。
従って、たまにベンチマークを実行する位なら何も問題はありませんが、
必要以上にベンチマークをガンガン行うことは控える方が良いと思います。
3.3. 温度について
一般に「2.5インチ内蔵型」(Serial ATA)よりも「M.2型」の方が高速な分だけ、高温になるとされています。
今回は「2.5インチ内蔵型」のため、比較的低い温度での稼働をイメージしていました。
しかし実際に数日使っていると
アイドル時(何もしていない時)48~50℃
ウェブブラウズやDVDを再生しているだけ 52~56℃
(注:SSDのベンチマーク中ではない)
という温度になることを確認しました。
(注:3月上旬のまだ寒い時)
そこでまず最初にメーカーの
スペックシート を再確認。
スペック上は「0℃ ~ 70℃」となっていました。
その意味では「正常の範囲」ですが、個人的な経験値から見ると
明らかに温度が高めなため、メーカーサポート(WDサポート)にメールで問い合わせをしてみました。
全文引用は控えますが、要点だけ引用すると
「何℃だと正常というデータはないが、56℃は確かに高めに思われる」
というコメントと共に
「保証期間内であれば交換対応可能」
という返信を頂いたため、購入店の amazon には申し訳ないと思いつつ、交換して頂きました。
※交換はフルバックアップソフトを使ってクローンで対応
(こちらで別のトラブルが発生しましたが、これだけで当記事以上の話があるため今回は省略)
その後、1週間ほど様子を見ていましたが、
ほぼ48℃以下で稼働しています。
どうやら初回の製品がたまたまハズレを引いてしまったようです。
交換対応(RMA)は少々面倒なこともありますが、
amazonの場合、購入後1ヶ月以内だと、交換品先出しで快く交換してもらえますので
(不良品は交換品到着後、1ヶ月以内に着払いで返送すればOK)
他店で「面倒くさい」体験をされた方は、amazonでの購入がお勧めできます。
※amazonでは正常/故障の判断ができないため、メーカーサポートとやり取りしたメモや担当者名が必要です。
4. まとめ(この製品はこんな方にオススメ)
・SSDが初めての方のうち、コスト重視(安価)でSSDを試してみたい方
・絶対性能にはこだわらず、HDDよりも体感速度が速くなれば十分な方
・まっとうなメーカーサポートを受けられる製品を買いたい方
Amazonで購入するにはこちらからどうぞ:
※2つとも「第2世代」の製品へのリンクです
WD 内蔵SSD 2.5インチ / 120GB / WD Green / SATA3.0 / 3年保証 / WDS120G2G0A
WD 内蔵SSD 2.5インチ / 240GB / WD Green / SATA3.0 / 3年保証 / WDS240G2G0A
※120GBより240GBの方がGB単価が安いため、
1円でも安い方がいい方を除き、240GBの方が割安です。