Linux上で動作するWindows実行環境 Wine

kick

2008年11月20日 11:31

木曜日「Linux(リナックス)」シリーズの15回目です。

前回 は、Debian GNU/Linux で GeForce8サポートのニュースをご紹介しました。

今日は、Linux上で動作するWindowsエミュレータ実行環境 Wine をご紹介します。

※木曜日は、Linux初心者の方向けの記事となります。



Wikipediaによる解説ページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wine

Wine 公式ホームページ
http://winehq.org/



Wineとは?

 一言でいうと、Linux上でWindowsのソフトを動かすためのプログラムです。
 
 (お約束ですが、ぶどう酒のワインではありません)

 同類のものに VMwareXen がありますが、それらは仮想マシン(VM)と
 
 呼ばれます。一方 Wine は仮想マシンではなく、互換レイヤーとして動作
 
 します。専門用語はさておき、ソフト毎に仕組みが違うということです。
 
 Wine の開発は 1995年前から行われていたようですが、今年(2008年6月)
 
 になってようやく ver.1.0 がリリースされました。(祝&感謝)
 
 kick も以前に何度もトライしたのですが、思うように動いてくれなくて
 
 活用したいと思いつつも、正式版がリリースされるまで待っていました。
 
 現在では VMware のような完成度の高い仮想マシン環境があるので
 
 Wine にこだわる必要はなくなった感じもしていますが、仮想マシンでなく
 
 互換レイヤーで動作させたい時は、Wine に再度トライしたいと思います。
 
 注1:互換レイヤーとして動作させるというのは、コマンドラインから
    > wine notepad.exe
    という感じで動かすと思って頂ければOKです。
 
 注2:仮想マシンとして動作させる時は、OSの中で別のOSを起動する
    ことになりますので、コマンド1つを動かしただけの時は、
    ちょっと大げさな感じになりますね。
 
 注3:一太郎 for Linux は Wine を使って実装しているそうです。
    昔に比べて完成度が上がっていることが伺えますね。



それではまた来週をお楽しみに




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