MO(光磁気ディスク)

カテゴリー │温故知新

土曜日『古きをたずねて新しきを知る』温故知新シリーズ11回目です。

前回 はインテルのCPU「i486」についてお話ししました。

今日は、MO(光磁気ディスク)についてお話しします。

(百科事典的な説明は WikiPedia - 光磁気ディスク へどうぞ)



1.はじめに

 最近は一般消費者向け製品としてすっかり見なくなりましたが、
 
 10年以上前だと結構普通に使われていたメディアの1つが
 
 今日ご紹介する「MO(光磁気ディスク)」です。 
 MO(光磁気ディスク)

←サイズはフロッピーと同じ3.5インチですが
 厚みがあります(分厚い)。
 これはシャッターを開けた時の写真です。
 普段はホコリが入らないように閉まっています。


 kickの知っている情報では、MOが一番普及したのは日本だそうです。
 
 
 
2.MOの特徴

 各メディアにはそれぞれ「弱み」があることをご存じですか?
 
 ・FD(フロッピーディスク)は使用時に少しずつ摩耗劣化する&磁石に弱い
 
 ・CD-RやDVD-Rは光(紫外線)に弱い
 
 といった具合です。
 
 ではMOはというと、それらの弱点が少ないことで有名です。
 
 (但し高温下での書き込み時は品質が著しく下がるようです)
 
 
 個人的に一番の強みだと思う点は「耐久性」です。
 
 ・FD(フロッピーディスク)は5年説?(*1)
 
 ・CD-RやDVD-Rは10年説
 
 というのがあるようですが、
 
 ・MOは数十年~(実験では50~100年だとか)
 
 と言われています。
 
 その長期間の耐久性から、日本では官公庁などのデータ保存用メディア
 
 としても使われているという話です。



3.MOの現在

 残念ながら、いろいろな要因がありMOはすっかり衰退してしまいました。
 
 MOの生産から撤退したメーカーもあるようです。
 
 しかし上に述べたように、メディアの耐久性ではトップレベルのため
 
 企業などでの長期保存用途として選択肢の1つに入れてもいいですね。






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それではまた来週をお楽しみに。ニコニコ

追記:
(*1)我が家のフロッピーを確認した所、
  10年前に書き込んだものも大丈夫でしたし、
  さらには20年前のMSXのフロッピーも完全に大丈夫だったので
  5年説?には個人的には疑問ですね。
  まあ保存環境に注意を払ったこともあるかもしれません。



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