2008年06月15日09:38
パソコン自作って?
カテゴリー │パソコン自作
日曜「パソコン自作」コーナー第一回目です。
最初の今日は、僕が「パソコン自作大好きです!」と言うと必ず聞かれる質問
「パソコン自作って、どういう意味?」
「パソコン自作って、難しいんでしょ?」
「パソコン自作すると、どんなメリットがあるの?」
「パソコン自作すると、逆にデメリットはあるの?」
などについて、分かりやすくお答えしてみたいと思います。
(熱が入り、今日は少し長い記事になりました)
Q1.パソコン自作って、どういう意味?
A1.「パソコン自作」と言っても、人によって受け取り方が全然違います。
初めての方からすると「どのレベルから作る」か分からないため、
「半田ごてを使うのですか?」「やけどしませんか?」・・・
といった質問を頂いたこともあります。
ご安心下さい。
半田ごてを使ってICを基盤に取り付けるいわゆる「電子工作」とは違い
「パソコンの自作」は
『完成済みの部品を決められた場所にはめ込むだけ』
というイメージです。
「はめ込むだけ」
と聞くと、何だか簡単そうに思えてきますよね。
そうなのです。
単純に「組み立てるところ」までなら、比較的簡単です。
(単純に組み立てる以外の作業が続くのですが、それは Q2 で・・・)
Q2.パソコン自作って、難しいんでしょ?
A2.パソコンを単純に「組み立てる」ところまでなら、
Q1 でご紹介した通り、比較的簡単です。
しかし、話には続きがあります(笑)。
パソコンの自作と言うとき、大きく2つの作業が必要となります。
・その1:部品(基盤)やケーブルを、単純にはめ込むだけの作業
・その2:Windowsをインストールする作業
聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、
「パソコンは、ソフトがなければ、ただの箱」
と表現されることがあります。
一般に、ソフトというのは、
・メールソフト
・インターネット閲覧ソフト
・写真閲覧ソフト
・音楽再生ソフト
などの「アプリケーションソフト」を指しますが、
でもその前に、実は
「基本ソフトウェア(OS)」
というソフトが絶対必要なのです。
OSというのは、市販パソコンを買ったら最初から入っている
「Windows」や「MacOS」
のことを言います。
Windowsが入っていないと、そもそもパソコン自体が動きません。
(例としてWindowsと書いていますが、MacとかLinuxでもOKです)
「自分でパソコンを組み立てると、OS(Windows)も自分で入れる必要がある」
訳です。
これは、全く初心者の方にとっては、少しだけ難しいかもしれません。
でも最近のWindowsは、画面に書いてあるメッセージに従って、
マウスを何回かクリックするだけで入れられるようになりましたので
画面メッセージさえ何とか理解することが出来たら、簡単とも言えます。
Q3.パソコン自作すると、どんなメリットがあるの?
A3.いろいろなメリットがありますが、代表的なメリットとして
(1)世界で1台だけの、自分オリジナル構成のパソコンが手に入る
(2)メーカー製のパソコンと同等のものを、安い価格で実現できる
(3)パソコンの仕組みを深く学ぶことができる
の3つをご紹介したいと思います。
順番に、少し詳しく見ていきましょう。
(1)世界で1台だけの、自分オリジナル構成のパソコンが手に入る
パソコン初心者の頃は、
電気屋さんで売っているパソコンを店員さんに勧められるまま、
よく分からず買ってしまうかもしれません。
しかし、パソコンが少しずつ分かるようになってくると、
メーカー製のパソコンに不満を感じるようになってきます。
・計算処理をたくさんするから、もっと速度の速いパソコンが欲しい…
・一度にたくさんのソフトを起動しても、遅くならないパソコンが欲しい…
・はやりの3Dゲームをバリバリやりたいから、表示性能にこだわりたい…
・音楽が好きだから、音にこだわったパソコンが欲しい…
・大切な仕事のデータを保存するから、データを2重化して保存したい…
などなどです。
「どれか1つ(運が良ければ2つ以上)」だけなら
自分の求める機能があるパソコンが見つかるでしょう。
しかし
「あれも、これも、全て、自分の思い通りのパソコンが欲しい!」
という欲求が出てくると、
メーカー製のパソコンだと見つからないことが多いでしょう。
そんな欲求を叶えてくれる方法が「パソコン自作」なのです。
パソコンを自作すると、
パーツから、ケーブルから、筐体から、何から何まで
自分の思い通りにすることが出来ます。
最高に幸せです。
(2)メーカー製のパソコンと同等のものを、安い価格で実現できる
昔はもう1つ、とても大きいメリットがありました。
それは
「同じ性能(構成)のパソコンが、自作するとメーカー製の半額以下で手に入る」
というメリットでした。
10年位前の例ですが、
メーカー品だと40~50万円するパソコンが自作すると20万円位
で組めることもありました。
残念!?なことに、現在ではメーカー製のパソコンもかなり安くなったので
昔のように「半額以下」というのは当てはまらなくなったと思いますが、
それでもしっかり調査すれば、安く手に入れられる場合もあるでしょう。
(3)パソコンの仕組みを深く学ぶことができる
これは「技術的なことが大好き」な方向けのメリットです。
自作すると、パーツの取り付けに始まり、Windowsのインストールから
何から何まで自分で作業することが出来ます。
必然的に、やればやるほど、パソコンに詳しくなります。
経験を積んでくると、万一パソコンが故障しても、
自分で故障部品を突き止めて、自分で交換修理することだって可能です。
Q4.パソコン自作すると、逆にデメリットはあるの?
A4.いいことばかりを書くと誤解されてもいけないので、
デメリットについても挙げてみたいと思います。
(1)作業には、多少の時間が必要です
「パソコンは自分の使いたいソフトが動けばそれでいい」
という方は、自作すると時間がもったいないかもしれません。
(2)基本的には、自己責任となります
大手のパーツショップの中には、相性保証や交換保証を
有償/無償でつけてくれる所もありますが、原則として、
パソコンの動作について、自己責任となります。
身近に詳しい方がいらっしゃったら全く問題ありませんが、
近くに詳しい方が一人もいらっしゃらない場合は、確かに
少し敷居が高いかもしれません。
⇒きくちはじめ工房のパソコン自作支援サービスでは
パーツの選定~組立~動作確認~故障時の対応まで
責任をもって、総合的にサポートさせて頂きます。
【お問い合わせ・ご依頼はこちらへどうぞ】
来週からは、具体的なパーツの説明に入っていきたいと思います。
お楽しみに。
最初の今日は、僕が「パソコン自作大好きです!」と言うと必ず聞かれる質問
「パソコン自作って、どういう意味?」
「パソコン自作って、難しいんでしょ?」
「パソコン自作すると、どんなメリットがあるの?」
「パソコン自作すると、逆にデメリットはあるの?」
などについて、分かりやすくお答えしてみたいと思います。
(熱が入り、今日は少し長い記事になりました)
Q1.パソコン自作って、どういう意味?
A1.「パソコン自作」と言っても、人によって受け取り方が全然違います。
初めての方からすると「どのレベルから作る」か分からないため、
「半田ごてを使うのですか?」「やけどしませんか?」・・・
といった質問を頂いたこともあります。
ご安心下さい。
半田ごてを使ってICを基盤に取り付けるいわゆる「電子工作」とは違い
「パソコンの自作」は
『完成済みの部品を決められた場所にはめ込むだけ』
というイメージです。
「はめ込むだけ」
と聞くと、何だか簡単そうに思えてきますよね。
そうなのです。
単純に「組み立てるところ」までなら、比較的簡単です。
(単純に組み立てる以外の作業が続くのですが、それは Q2 で・・・)
Q2.パソコン自作って、難しいんでしょ?
A2.パソコンを単純に「組み立てる」ところまでなら、
Q1 でご紹介した通り、比較的簡単です。
しかし、話には続きがあります(笑)。
パソコンの自作と言うとき、大きく2つの作業が必要となります。
・その1:部品(基盤)やケーブルを、単純にはめ込むだけの作業
・その2:Windowsをインストールする作業
聞いたことのある方もいらっしゃると思いますが、
「パソコンは、ソフトがなければ、ただの箱」
と表現されることがあります。
一般に、ソフトというのは、
・メールソフト
・インターネット閲覧ソフト
・写真閲覧ソフト
・音楽再生ソフト
などの「アプリケーションソフト」を指しますが、
でもその前に、実は
「基本ソフトウェア(OS)」
というソフトが絶対必要なのです。
OSというのは、市販パソコンを買ったら最初から入っている
「Windows」や「MacOS」
のことを言います。
Windowsが入っていないと、そもそもパソコン自体が動きません。
(例としてWindowsと書いていますが、MacとかLinuxでもOKです)
「自分でパソコンを組み立てると、OS(Windows)も自分で入れる必要がある」
訳です。
これは、全く初心者の方にとっては、少しだけ難しいかもしれません。
でも最近のWindowsは、画面に書いてあるメッセージに従って、
マウスを何回かクリックするだけで入れられるようになりましたので
画面メッセージさえ何とか理解することが出来たら、簡単とも言えます。
Q3.パソコン自作すると、どんなメリットがあるの?
A3.いろいろなメリットがありますが、代表的なメリットとして
(1)世界で1台だけの、自分オリジナル構成のパソコンが手に入る
(2)メーカー製のパソコンと同等のものを、安い価格で実現できる
(3)パソコンの仕組みを深く学ぶことができる
の3つをご紹介したいと思います。
順番に、少し詳しく見ていきましょう。
(1)世界で1台だけの、自分オリジナル構成のパソコンが手に入る
パソコン初心者の頃は、
電気屋さんで売っているパソコンを店員さんに勧められるまま、
よく分からず買ってしまうかもしれません。
しかし、パソコンが少しずつ分かるようになってくると、
メーカー製のパソコンに不満を感じるようになってきます。
・計算処理をたくさんするから、もっと速度の速いパソコンが欲しい…
・一度にたくさんのソフトを起動しても、遅くならないパソコンが欲しい…
・はやりの3Dゲームをバリバリやりたいから、表示性能にこだわりたい…
・音楽が好きだから、音にこだわったパソコンが欲しい…
・大切な仕事のデータを保存するから、データを2重化して保存したい…
などなどです。
「どれか1つ(運が良ければ2つ以上)」だけなら
自分の求める機能があるパソコンが見つかるでしょう。
しかし
「あれも、これも、全て、自分の思い通りのパソコンが欲しい!」
という欲求が出てくると、
メーカー製のパソコンだと見つからないことが多いでしょう。
そんな欲求を叶えてくれる方法が「パソコン自作」なのです。
パソコンを自作すると、
パーツから、ケーブルから、筐体から、何から何まで
自分の思い通りにすることが出来ます。
最高に幸せです。
(2)メーカー製のパソコンと同等のものを、安い価格で実現できる
昔はもう1つ、とても大きいメリットがありました。
それは
「同じ性能(構成)のパソコンが、自作するとメーカー製の半額以下で手に入る」
というメリットでした。
10年位前の例ですが、
メーカー品だと40~50万円するパソコンが自作すると20万円位
で組めることもありました。
残念!?なことに、現在ではメーカー製のパソコンもかなり安くなったので
昔のように「半額以下」というのは当てはまらなくなったと思いますが、
それでもしっかり調査すれば、安く手に入れられる場合もあるでしょう。
(3)パソコンの仕組みを深く学ぶことができる
これは「技術的なことが大好き」な方向けのメリットです。
自作すると、パーツの取り付けに始まり、Windowsのインストールから
何から何まで自分で作業することが出来ます。
必然的に、やればやるほど、パソコンに詳しくなります。
経験を積んでくると、万一パソコンが故障しても、
自分で故障部品を突き止めて、自分で交換修理することだって可能です。
Q4.パソコン自作すると、逆にデメリットはあるの?
A4.いいことばかりを書くと誤解されてもいけないので、
デメリットについても挙げてみたいと思います。
(1)作業には、多少の時間が必要です
「パソコンは自分の使いたいソフトが動けばそれでいい」
という方は、自作すると時間がもったいないかもしれません。
(2)基本的には、自己責任となります
大手のパーツショップの中には、相性保証や交換保証を
有償/無償でつけてくれる所もありますが、原則として、
パソコンの動作について、自己責任となります。
身近に詳しい方がいらっしゃったら全く問題ありませんが、
近くに詳しい方が一人もいらっしゃらない場合は、確かに
少し敷居が高いかもしれません。
⇒きくちはじめ工房のパソコン自作支援サービスでは
パーツの選定~組立~動作確認~故障時の対応まで
責任をもって、総合的にサポートさせて頂きます。
【お問い合わせ・ご依頼はこちらへどうぞ】
来週からは、具体的なパーツの説明に入っていきたいと思います。
お楽しみに。
この記事へのコメント
こんにちは
自作
着物でたとえたら、いいのか~と
パソコン自作を読ませて頂き、
わかったような気がします。
ありがとうございました。
自作
着物でたとえたら、いいのか~と
パソコン自作を読ませて頂き、
わかったような気がします。
ありがとうございました。
Posted by 宝です~。 at 2008年06月15日 12:19
宝さん、こんにちは。
自作の魅力を少しずつでも
お伝え出来たら嬉しいです。
ありがとうございます。
自作の魅力を少しずつでも
お伝え出来たら嬉しいです。
ありがとうございます。
Posted by kick
at 2008年06月15日 22:43
